【釈正輪メルマガ6月25日号】日々是好日

【蓮の華が示す、正しい五つの信心】

菖蒲華(あやめはなさく)の候。
あやめの花が咲く頃になりました。今年ももう半年が過ぎ去って、夏越の祓を迎えます。

むらさきを 秘めきれぬ白 花菖蒲

稲畑汀子

さて今日六月二十五日は、童画家・童話作家の武井武雄(1894年6月25日-1983年2月7日)の生まれた日です。小学生の頃の私は、武井ワールドの不思議な魅力に惹かれたことがあります。中でも少年期、病弱であった武雄の側を片時も離れず遊んだという、妖精ミトの話が好きでした。

信州諏訪を訪れたら、諏訪湖に近い岡谷市にある、イルフ童画館(「イルフ」とは、「新しい(フルイの反対)」という意味の武井の造語)へ足を運ばれることをお勧めします。子どものころに胸踊らせたファンタジーの旅へと誘ってくれますよ。

合掌

先週に続いて、「淤泥不染の徳」以外の蓮の花の特徴を、あと四つ簡単に説明しましょう。

「一茎一花(いっけいいっか)の徳」
蓮の茎は、一本につき花を一つしかつけません。「往生は、ひとりひとりのしのぎ」と言われるように、仏法聴聞に、身代わりはきかないのです。お釈迦さまは、私たちに方便を用いて、生きる意味を教えてくれましたが、その教えを聞き求めるのは、私たち一人一人のしのぎ(困難に耐える)なのです。

「花果同時(かかどうじ)の徳」
花が咲いた時に、蓮にはもう実ができています。蓮華の特徴の中の特徴といえるでしょう。これは、これは、私たちは生まれながらにして仏心があり、既に救われている意味を表します。

「一花多果(いっかたか)の徳」
蓮は実をたくさんつけるように、私たちも仏道に精進することにより、真の幸福になれます。

「中虚外直(ちゅうこげちょく)の徳」
蓮の茎は、空洞になっていて、ずいぶんと弱そうに見えますが、実はこの方が強いのです。目に見えぬ信心よりも、現金や土地、マイホームの方が幸せそうに思えますが、弱そうで強いのが、正しい信心なのです。また仏法者は、悪しき言動によって尊い仏法に傷をつけないよう、蓮の茎のように真っ直ぐに、生活することを「外直」と勧められています。

罪障功徳の体となる
こおりとみずのごとくにて
こおりおおきにみずおおし
さわりおおきに特徴おおし

高僧和讃

弥陀に救われ、蓮華のような信心を獲得(ぎゃくとく)すると、欲や怒りの煩悩(罪障)の氷が解けて、幸せの菩提の水(功徳)となる。大きな氷ほど、解けた水が多いように、煩悩の苦悩が多いほど、信心によって、やがて必ずやたくさんの幸せを得ることになる。

釈 正輪 拜

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