Loading

日々是好日(199)

日々是好日(199)

【釈正輪メルマガ12月30日号】日々是好日

(2014/12/30配信)

【幸せを生む善行】
 
 今日十二月三十日は小晦日(こつごもり)。明日三十一日はいよいよ大晦日(おおつごもり又はおおみそか)です。皆様におかれまして、平成26年は如何な1年であったことでしょうか。
 
 私は昨年に続き、今年も人生の岐路に立たされた年でしたが、人さまの情を迷うことなく受け入れた時、生かされた感謝を、心から悦ぶことが出来るようになりました。初老の円熟も悪くはないものです。
 
 さて今年最後の法話は、布施「親切」についてお話を致します。
 
「実行すれば必ず幸せになれる」とお釈迦さまが教えられた「六度万行(ろくどまんぎょう)」別名六波羅(ろくはらみつ・ろっぱらみつ)は、仏教に説かれている多くの善を六つ「布施=親切、持戒=言行一致、忍辱=忍耐、精進=努力、禅定=反省、智慧=修養」にまとめられたものです。その第一が「布施=親切」です。
 
 どんなにささやかなことでも相手に配慮し、思いやりの心を持って行う善は、尊い布施の行となります。大切なのはその心掛けだと教えられています。
 
 過日のことでした。母子家庭の檀家様宅に年末の大祓えの祈願に伺った時のことです。奥様の仕事の都合で毎年御祈願は夕刻から致します。祈祷を終え、何時ものようにお斎「食事」を戴こうとした時でした。最終の宅配便が届き、1人娘のお嬢さんが荷物を受け取り、外灯を消そうとすると、母親は「ちょっと待って、もう少しつけておいてあげて。」と言いました。
 
 娘さんが不思議に思うと、「ほら、宅配便の車がまだ外に止まっているでしょ。我が家の周辺はこの時間になるとどの家もたいてい外灯を消すから辺りは真っ暗だから、最後まで見送ってあげないとね。」母親の優しさは娘さんにしっかり受け継がれ、今では稀に見る優しく素敵な女性に成長されていました。
 
 また先週のことです。ファミレスのトイレに入った時でした。中学生くらいの男子がティシュで便座を拭き、ゴミを拾い、散乱しているスリッパをきちんと並べていました。私は「ありがとう」と言うと、その子は一瞬驚いた様子でしたが、赤面しながらも笑顔で軽く会釈をして、さっさとトイレから出て行きました。実際に、後の人と顔を合わせるわけではないから、散らかしたままでもとがめられることはないと、大人たちは無造作に汚します。
 
 しかし、後の人が「清々しい気持ちで使えるようにしようとする気配り」は相手を思いやる親切ですから、顔の見えない相手にも気遣いができる彼はとても立派でした。人に優しい両親に育てられたことだと容易に想像ができます。
 
 このようなことは無意味なことのように思われるかもしれませんが、こんな小さな見えない親切が広がれば、きっと感謝し合える「やさしい社会」になることでしょう。
 
                                                   合掌
 
 日常のほんの小さな心掛けが、幸せへの大事な種まきとなるのです。
 
 皆様どうか、どうか、御幸せになってください。
 
                 2014年 12月30日 (月籠り)
  
       

                                                 釈 正輪 九拜


Source: 釈正輪メールマガジン

関連記事一覧

  1. 150210happiness w960 - 至高の喜び(2016年1月26日)
  2. maxresdefault - 輪廻転生(2016年3月22日)

友だち追加

Twitter でフォロー

PAGE TOP