初釜(2016年1月12日)

水泉動(しみずあたたかをふくむ)の候。

過日十日は、十日戎(えびす)でした。大阪府高槻市の野見神社の摂社、高槻えびす神社ではえびす祭があり、えべっさんこと、昨日の宵戎と、十日の本戎、そして昨日の残りふくと、三日間の祭が繰り広げられ、「商売繁盛で笹持ってこい」と景気のいい声を響かせ、縁日で賑わっていました。

その十日、野見神社隣の施設にて『初釜』を催しました。初釜とは正月最初に行う茶事のことです。茶の湯では、元旦の朝に汲む若水で釜を開き、十日前後に客を招いて、その年初めてのお茶を振るまいます。

三千家(武者小路千家・表千家・裏千家)の初釜式は、各界の著名の方々が招かれます。私どもの初釜では、稽古始めでもあり、必ず男女和装で集うことを原則としています。濃茶、懐石(点心)、薄茶、煎茶、講話と祈祷をし、新年を祝します。

今回は関東、またニューヨークからと、遠方より来て頂きました。初釜は特定の人を招く茶事のように畏ることもなく、和気藹々と楽しむことが、初釜の趣旨なのです。床には新春にふさわしい優雅な軸「福壽海無量」と、裏千家初釜御用達の「春入千林處々鴬」 を掛け、華は結び柳に椿、水仙にロウバイ(蝋梅)。そして和菓子は花びら餅。一年間の安寧を祈願しました。

合掌

花をのみ 待つらむひとに 山里の 雪間の草の 春を見せばや

藤原家隆

ここ高槻市の城主、高山右近は利休居士より、茶の湯を学んだ戦国武将の一人で、キリシタン大名でもありました。もともと茶道の作法は、洗礼の儀式と良く似ていることから、千利休もクリスチャンだったとも、まことしやかにいわれています。

今回初釜を開催した施設「現代劇場」の隣には、高槻カトリック教会・高山右近記念聖堂があることから、とても感慨深い初釜であったと思いました。

釈 正輪 拜

開催時の様子を動画で紹介

2019年1月16日「価値観の多様性」

2019年1月16日「改めて思う仏教の大切さ」

2019年1月16日「人というのは何者なのか?」

2018年8月9日「私という人間を認めてくださる方に出会うか否か」

2018年8月9日「お坊さんの役割」

2018年8月9日「歴史にはいろんな考え方がある」

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